HOME>About Us 組織概要

正式名称:三重大学 ウミガメ・スナメリ 調査・保全サークル「かめっぷり」
設立年月日:2000年6月19日
会員数:20~30人(学士1年~博士2年)
団体所在地:三重大学
事務所所在地:三重県津市栗真町屋町


主な活動:ウミガメ類・スナメリ(歯鯨の一種)の生態調査、その他生物調査、環境保全ボランティア、講演活動、教育活動
イベント:合宿、研修、飲み会、食べ会、各種コンパ、旅行などなど。

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私たちは三重県北中部の四日市市~松阪市あたりまでの海岸で主に活動しており、その範囲に産卵に訪れる
アカウミガメの産卵調査を行っています。ここでは、その方法について紹介したいと思います。

ウミガメの産卵調査

産卵に訪れたカメは砂浜にはっきりとした足跡※1 を残すことが多いので、それを元に産卵巣※2 を探し、カメの産卵を確認します。産卵が確認されたら手製の柵などで囲い、看板を立てます。柵は動物によって産卵巣が掘り返されないようにする意味があり、看板を立てるのはそこでウミガメの産卵があったことを人に知らせるためです。そこが貴重な産卵場になっていることを知らせ、配慮を促します。

※1 キャタピラの跡によく似ていて、慣れてくれば足跡からカメの大きさや歩いた向きなどもわかります。

※2 ウミガメは卵を産むために後ろ脚を使って器用につぼ型の穴を掘ります。その中に100個前後(アカウミガメの場合。実際はかなり数に幅がある。)の卵を産み落とし、また埋めなおして海へ戻ります。

 ウミガメの卵は産み落とされてから約二ヶ月で孵化し、殻を破ったカメたちは砂の中からはい出し(これを脱出という)、海へ向かいます。私たちは脱出を見送ったあとで産卵巣を掘り返し、産卵巣の大きさや卵の数などを調べます。

 ウミガメは産卵に来るのも脱出するのも夜の間に行われることが多く、光に非常に敏感です。なのでウミガメが産卵に来ているときや脱出のときは懐中電灯やカメラのフラッシュは厳禁です(海外のガイドではこれらの使用により退場させられるところもあるようです)。夜間に浜を調査するときも目を慣らして、懐中電灯などは浜への出入り以外使わないようにします。

ウミガメの混獲調査(標識再放流調査)

混獲とは、魚を取るための網に対象以外の生物(イルカやウミガメなど)がかかってしまうことで、それによって死んでしまうこともあります。網にかかって死亡するウミガメがとても多いのではないか、ということもいわれており、混獲はウミガメ保護の観点から重要とされています。私たちは三重県尾鷲市の早田漁港の漁師の方々ににご協力いただいて、定置網にかかったウミガメの調査を行っています(こちらの定置網はその形状から、ウミガメが死亡することは滅多にありません)。

 捕獲されたウミガメは標識をつけられてもう一度海へ放たれます。

ウミガメ・スナメリのストランディング調査

海岸には流木や海藻、ぬいぐるみや外国の文字の書いたビンなどいろいろなものが流れ着きますが、生き物の死体が打ちあがることもあります。ウミガメやイルカなどが死んで打ちあがったものをストランディングと呼んでいます。私たちはこれらの調査も行っています。

環境活動

私たちは自分たちの活動によって得られた知識や情報を共有・公開するために小学校での出前授業や大学祭、シンポジウムなどで出前授業や発表を行っています。また自らの知識や技術の向上のためにも向上の野生動物シンポジウムへの参加、日本ウミガメ会議への参加などを行っています。

研修・実習など

過去には大阪(ウミガメ協本部)、沖縄は黒島、モルディブ、南氷洋など数回行われてきました。もちろん費用は個人もちですが、その可能性はLimitLessです。


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